“もくてき”のデザイン -成果をあげる組織づくり・人づくりのヒントー

働くことを通して「豊かさ」や「幸せ」を味わう人を増やし、人のエネルギーを最大化する組織・チームをつくること。ドラッカーのマネジメントや、脳・メンタルなどの記事を中心に、成果をあげる組織・チームづくりのヒントをお届けするブログです。

成果をあげることの目的とは?

どんな組織においても、どんな個人においても、
「成果をあげる」ということの重要性を否定する人はいないと思います。

当たり前ですが、成果をあげられない組織は続きませんし、
成果をあげられない個人は、あまり良い生活を保障されません。
なので本来、人間の本能は「成果をあげる」ことを
喜ぶように出来ています。

例えば、「同じ時間、同じ作業をした結果、
成果があがるのと、成果があがらないのを選べるとしたら、
あなたはどちらを選びたいですか? 」
と、いう単純な2択質問をします。

この質問に対しては、おそらくほとんどの方が
「成果があがる方」を、選択されると思います。


しかし、仕事において「成果をあげること」を考えるとき、
不思議と負担に感じたり、窮屈な義務感に思えることがあります。

私たちは、「成果をあげる」という道具の使い方を誤り、
間違った解釈をしてしまっているのです。
よくありがちな間違いは、以下の2つではないでしょうか?

<①成果によって人をコントロールしようとしている>
成果を義務付けることによって、人の行動をコントロールしようとすると、
成果をあげることに対する否定的な感情が芽生えます。

<②成果によって、人を評価しようとしている>
成果があがるかどうか?という結果によって、人を評価しようとすると、
成果をあげることに対する否定的な感情が芽生えます。

読めば一瞬でわかると思いますが、ほとんどの企業や組織において、
少なからず行われている行為のはずです。
これらは全て、成果に対する誤った解釈が生んだ間違いです。

成果によって人をコントロールしたり、人を比べたりすると、
これが結果として、成果に対する否定的な感情を生んでしまうのです。


私たちは成果に対する正しい解釈を知らなければなりません。
成果とは、お客様の「感謝」の現れなのです。

ドラッカーの言葉に、「組織の目的とは顧客の創造である」
と、言うものがあります。

貢献が独りよがりであれば、それは成果になりません。
単なる自己満足に過ぎません。

私たちを取り巻く現実は常に変化します。
私たちに出来るのは、変化する現実に、日々対応していくことです。

私たちは、自らを常に俯瞰し、現実の変化を受け取りながら、
貢献が成果へと変わるベクトルを日々探し当て、
「お客様の感謝」を創造することによって、生活の糧を得ているのです。

組織においては、共通の使命を達するために、
個人においては、自らの使命を達するために、
貢献のベクトルを日々修正しながら、貢献を成果へと変えていくこと。
これを怠ってはなりません。

成果をあげられる状態とは、自分たちの貢献が
お客様に受け取ってもらえている状態です。

「成果をあげること」を自らに義務付ける意義とは、
独りよがりではなく、自らの貢献を他の誰かに再利用してもらえる様に、
常に自分自身を俯瞰し、修正することなのです。


成果とは、決して人をコントロールするための道具でも、
能力を比べるための道具でもありません。
この使い方をする限り、結果として成果をあげづらい
組織や個人を生み続けることになります。

あなた自身の、あなたの組織やチームの成果に対する解釈は
お客様の方向を向いていますか?
いま一度、チェックしてみましょう!