“もくてき”のデザイン -成果をあげる組織づくり・人づくりのヒントー

働くことを通して「豊かさ」や「幸せ」を味わう人を増やし、人のエネルギーを最大化する組織・チームをつくること。ドラッカーのマネジメントや、脳・メンタルなどの記事を中心に、成果をあげる組織・チームづくりのヒントをお届けするブログです。

あなたの不満や愚痴。実は強みの裏返しなのではありませんか?

こんばんは!
今日もお読みいただき、ありがとうございます!

仕事にかぎらず、成果をあげるには「自分の強みを知っている」という事が重要です。当たり前なのですが、弱みを使って成果をあげられる人はいません。

何かモノやサービスを買うとき、「いつも私、2番目に気に入ったものを買います!」という人は、おそらくこの世にはいません。お買い物の基準は人それぞれ違うと思いますが、購入しているのは、必ずその人にとっての1番のはずです。

成果の大小はさておき、少なからず成果があがる時、あなたは必ず「強み」を使っています。誰かにとっての1番になったときのみ、成果はあがるのです。

ところが、「あなたの強みは何ですか?」と聞かれると、意外に答えるのが難しかったりします。強みを知らなければ成果があがりづらいと分かっているのに、強みを特定するのは、今も困難なままです。


さて、少し話は変わりますが、日々の生活や仕事の中で、「いつも似たようなタイプの人にイライラする」とか、「似たような事にイライラする」って、ないでしょうか?

私の話になってしまいますが、最近どういう訳か、「ゴリッゴリの左脳思考で、頭が堅い人」と出会う機会が急に増えまして、そういう人とお話するとき、ちょっとだけイライラしています(笑) まるで私に何かを示唆しているかのごとく、今年に入って急にこういう人との出会いが増えたのです。

なぜイライラするのか??

実は私、もともと20代の頃は「ゴリッゴリの左脳思考」だったからなのです。若かりし頃の私は、そのやり方が自分の得意スタイルで、必ず成果があがるものだと信じ込んでいました。ですが、1つのスタイルで成果を上げ続けられるほど、世の中は甘くありません(笑) いつしか浅はかさを感じ、他のワークスタイルも身に付けて、今の私が存在しています。

「そのやり方を強要しても、上手くいかないよ!」という事を知っているから、いま「ゴリッゴリの左脳思考」で、得意げに自慢している人を見ると、なんだかイライラするのです。(まだまだ私の精神修行が足りないという話は、ここでは置いておいてください…笑)


このケースの場合は、「元左脳思考であること」「その限界を感じて、新たなスタイルを習得したこと」を、私は記憶していて、しかも意識的に変えてきたという事実があります。だから、このイライラの裏側には、もしかすると今の自分が持つ「強みのカケラ」かもしれないと、認識することができます。

ところが、これまでの人生の中で、自分が得意としていることのほとんどは、この様に意識して身に付けた訳ではありません。ほとんどが無意識に、潜在意識の世界で身に付けているはずなのです。

例えば、「お兄ちゃんだから、自立心と責任感が強い」という強み、「兄弟が多かったから、コミュニケーション能力が高い」など、生まれ育った環境で培われた強みは、ほとんどの場合、潜在意識の世界にあります。これを意識するのは、そう簡単ではありません。


「いつも○○なタイプの人と仕事していると、なぜかイライラしちゃって…」という場合、もしかするとその裏側にあるのは、「自らの強みのカケラ」なのかもしれません。すべてのイライラが「強み」の裏返しではないと思いますが、パターンがあるもの、再現性のあるものであれば、有効活用できる可能性があるのではないでしょうか?

なるべくイライラせずに人生を送ることが出来れば、それに越した事はありません。ですが、「イライラする感情」の捉え方を変えれば、それが新たな自分へのメッセージになるかもしれません。  日々のイライラや不満、愚痴などを過度にネガティブに扱うのではなく、有効活用できるという事も知って、ぜひ実践してみてくださいね!