アルバイトの時給1000円時代に思う。成果をあげる組織の重要性。
こんにちは。
今日もお読みいただきありがとうございます。
昨夜まで韓国に出張していたので、更新が遅くなりました…(^-^;
ここ最近、街を歩いていて思うのが、「最近のバイト求人の時給って高いなぁ~」って事。私が学生だった15年ほど前は、横浜で時給900円もらえるバイトは、まあまあ良い方だったと思うのですが、今はチェーン店の居酒屋さんやコンビニでも、時給900円台スタートが当たり前。
今朝、日経新聞を読んでいたら、都内では飲食店のアルバイトの時給が間もなく1000円になりそうだ…と、書いてありました。この20年ほど、あまり物価は上がっていないはずなのに、アルバイトの時給は10~15%ほど上がった計算になります。
少子化の影響など、労働力の減少が原因だと思われますが、ますます労働力が希少な資源になりつつあるのです。おそらく昔のようにアルバイトを時給800円で雇える時代は、少なくとも私が生きている間には来ないと感じています。
これが、どんな未来を生むのか?
私はこう考えています。
「アルバイトも、成果を求められる時代になる」
時給が1000円を超える時代になると、私が学生の頃のように「〇時間働けば、とりあえずお金もらえるし~(笑)」という、ゆるい働き方が出来なくなると思います。
アルバイトであっても、時給1000円に見合う成果をあげられる様、スキル・サービスレベル向上のための教育が始まるのではないかと思います。時給1000円以上の賃金で、単純労働をさせるような企業は、淘汰されるようになると思うのです。
経営者の視点から見ると、アルバイトであっても現場の課題に気付き、顧客のニーズに気付き、変化に気付き、そこから改善活動を提案できるレベルの人財を標準とせざるを得なくなるのではないでしょうか。
今も昔も、アルバイトとして応募してくる人財に変わりはありません。ひと昔まえに時給800円で雇っていたアルバイトさんと、いま時給1000円で雇うアルバイトさんの間に、知能や技術面での違いはないのです。
「ごく普通の人」を、時給1000円に見合う働きができる人財に変えるためには、間違いなく教育しかありません。アルバイト教育を通して、自社の価値を一緒に高めてくれるパートナーへと育成していく事になるのです。
経営者の立場であっても、アルバイトの立場であっても、この変化に気付ける人だけが成果をあげられる時代にシフトするのではないかな?と感じています。早ければ10年以内に起こる変化ではないかと思います。
まさに、ドラッカーが「知識労働者の時代」と言っていたものを、いま私たちは目にしている様に思います。「組織は人の成果を高めるための道具」という前提に立てば、時給1000円の時代には、今までと道具の使い方を少し変えなくてはなりません。
成果の3つの領域である、
1.直接の成果
2.価値への取り組み
3.人材の育成
のうち、2番と3番の重みが、ますます増してくるのではないかと思います。
「ごく普通のアルバイトにも、高い成果をあげさせる事のできる組織」
いまのうちから、この方向性を目指さなければなりません。経営者の資質と能力が、ますます問われる時代になりそうですね!