“もくてき”のデザイン -成果をあげる組織づくり・人づくりのヒントー

働くことを通して「豊かさ」や「幸せ」を味わう人を増やし、人のエネルギーを最大化する組織・チームをつくること。ドラッカーのマネジメントや、脳・メンタルなどの記事を中心に、成果をあげる組織・チームづくりのヒントをお届けするブログです。

「キレイゴト」を実現させるために。

こんばんは。
いつもお読みいただきありがとうございます♪

私のブログを読んで下さっている方はご存知かと思いますが、私は「理念経営推進派」です。こんな派閥があるのか、よく分かりませんが…(笑)

なぜ経営に理念が必要だと思うのか?

それは、どんな組織も人や社会のために存在する道具だと思っているからです。と、いうか、それ以外には存在意義が見つかりません。人に、社会に、貢献するために組織は存在しています。

「理念を作って、それは利益になるんですか?」などと聞かれる事もありますが、その質問が、そもそも筋違いだと思っています。別に、利益のために組織や企業が存在する訳ではありませんので。

それでも、敢えて答えるとするならば、
「現在の利益にはなりません。」
「未来の利益にはなる可能性が高いです」
が、答えです。

組織を構成しているのは人ですから、組織に所属する人が目的を持てない組織は、いずれ空中分解します。「お金を稼ぐためだけに、私は生きています」という人は、この世に存在しませんから、組織の目的を“利益だけ”に置くと、目的不在の組織となります。

組織が理念を持つこと、つまり目的を持つことは、「組織が存続する条件」なのではないかと思っています。

目の前の利益だけを追いかけていると、理念などというものは面倒に思えるかもしれませんが、はっきり言って利益に目がくらんだ自殺行為そのものです。視野が狭くなっているから、出来ることだと思います。

という訳で、くどくど書きましたが、私は「理念経営推進派」なのです(笑)


たまに、私の言っていることを「理想論だ!」と仰る方がいます。つい先日も、1年分くらいまとめて言われました。その方は真剣に向き合ってくれたので、そう言われる事が心地良かったくらいです。「確かにそう見えるだろうな~」と、私自身も思います(笑)

理想論を語る方には、実は2種類いるのではないかと思います。本気で理想を実現させようとする方と、理想論に逃げている方。ほとんどは後者です。

本気で理想を実現させようとするには、自分との厳しい戦いを乗り越えなければなりません。人間だから、必ず心が揺れて、自分を甘やかしたくなります。楽に逃げそうになります。これと、向き合わなければなりません。

本気で理想を実現させようとするには、「理念なき経営」をする企業以上に、高い利益を上げる事を目指さなければなりません。自らに成長を課さなければなりません。組織に属する人の成長に見合った報酬を実現してあげるために、これは必ず必要なのです。


「キレイゴト」を本気で実現させるとは、実は普通の会社以上に、厳しく成果を追いかける事なのではないかと思います。

この次元を本気で目指す時、組織に属する一人ひとりの人間も、“誇り”を持って働き、仕事を通して人生を輝かせていくと感じています。

この世界に、「キレイゴト」を本気で実現させようとする企業を増やしたい。
そのために、自分の持つ能力や強みを発揮したい。
いま、こう思っています。