“もくてき”のデザイン -成果をあげる組織づくり・人づくりのヒントー

働くことを通して「豊かさ」や「幸せ」を味わう人を増やし、人のエネルギーを最大化する組織・チームをつくること。ドラッカーのマネジメントや、脳・メンタルなどの記事を中心に、成果をあげる組織・チームづくりのヒントをお届けするブログです。

あと12年で、働く人が1割減るという衝撃。

こんにちは。
今日もお読みいただき、ありがとうございます。

つい先日、新幹線移動の「暇つぶし(笑)」に、とある事を調べていました。
「これから、働く人の数って、どのくらい減るんだろう??」
と、いう素朴な疑問について。

日本の人口が減り始めた、団塊の世代の引退、などなどニュースを見れば、「これから働く人って、減っていくんだろうな~」と漠然と思っていた訳ですが、どうも実感としては薄く、当然のことながら危機感も薄い訳です。

結論から言うと、タイトルにも書いた通り、
「12年後に、日本の働き手は1割いなくなります」
が、答えでした。

正しく説明しますと、「生産年齢人口(15歳~65歳)」という人口統計データがあって、それを厚労省の外郭団体が将来予測として公表しているデータを基準にしています。

12年後をどう捉えるかは、人それぞれ感覚が違うと思いますが、私にとってはかなり「衝撃的」なデータでした。少なくとも40代以下の世代にとっては、もはや逃れようのない状況という事です。

すでに起こり始めた未来の様な気もしますが、
 ◇ アルバイトの時給高騰、というかアルバイト自体がいなくなる
 ◇ 付加価値の少ない仕事をしている企業が、やっていけなくなる
 ◇ 企業間で人の大移動(転職ブーム?)が起きる
 ◇ 時代を乗り切る人、乗り越えられない人で格差が生まれる
などなど、これから急激な変化の時代になるような気がするのです。

私の周りには幸いそういう人は少ないですが、中には
「ラッキー! これでバイトでも楽して生きていけるじゃん!」
な~んて考える人も大量発生する事でしょう。
この生き方が賢いかどうかは別にして…。


経営者は、まじめに「人の生産性」について考えるべき時代が到来していると認識すべきだと思います。冗談抜きで、10年後にアルバイトの時給が1500円以上という事も考えられるのです。薄利多売を人海戦術で乗り切るようなビジネスモデルは、もはや存続が不可能です。

そして、一人一人の働く人も、まじめに「自分の未来」について考えるべき時が来ています。一時的には給料が上がり、転職ブームの様なもので恩恵を受けるかもしれませんが、それは長く続きません。いわゆる単純労働や、マニュアル化できる労働は、おそらく機械化されるか、外国人労働者の雇用に取って変わられると思います。

「知識を活用して、新しいモノやサービスを生み出す、成果をあげる働き方」を出来る人たちだけが、必要とされる時代へとシフトしていきます。あと10年くらいは準備期間がありますので、必要とされる人財となるべく自分を成長させるしかないのです。


「人口構造の変化」については、頭では分かっていたつもりでしたが、興味を持って調べてみると、考えている以上に『衝撃的』でした。

新聞やTVニュースが発する「高齢化社会」という言葉にとらわれていてはダメですね。むしろ「労働者不足時代」とか、「働き口不足時代」という視点で見ないと、真の問題は見えないのだと痛感しました。