“もくてき”のデザイン -成果をあげる組織づくり・人づくりのヒントー

働くことを通して「豊かさ」や「幸せ」を味わう人を増やし、人のエネルギーを最大化する組織・チームをつくること。ドラッカーのマネジメントや、脳・メンタルなどの記事を中心に、成果をあげる組織・チームづくりのヒントをお届けするブログです。

「技術」や「スキル」、自分だけで抱え込んでいませんか?

こんばんは!
今日もお読みいただきありがとうございます♪♪


つい最近、クライアントさんとの打ち合わせの中で、こんな話になりました。

「あなたが無意識にやっている「仕事のやり方」の中で、『スキル』として伝えられるものってありませんか??」

人に仕事を任せる際、「このやり方じゃ…」と口を挟みたくなる事って、誰にでもあるのではないかと思います。自分が経験した仕事には、人それぞれの『強み』を密接に結びついたスタイルが存在します。

以前にも書いた通り、『強み』はなかなか自分では気付けないものです。無意識に使っている自分の強みは、ほとんどの場合、任せる相手が持っていないものです。ここに気付かないと、引き継いだ仕事が成果をあげなくなったり、任せる側・任せられる側の双方ともが不満を抱える事になります。

これでは、誰も幸福にはなれません。


人に仕事を任せたり、引き継いだりする場合は、鉄則があります。「このやり方じゃ…」と言っている、伝える側に責任があるという事です。

そもそも、自分のしている仕事を “わざわざ客観視する” という行動を取った事のある人は、とても少ないのではないかと思います。

ほとんどの場合、慣れた仕事は無意識の習慣のようになっています。これを無意識の世界から、有意識の世界に取り出し直すことが重要なのです。

もちろん全ての作業に意味がある訳ではないでしょうが、その中には独自の『強み』に紐づいたポイントが存在するはずです。説明できないモノもあるでしょうが、説明できるモノも確実に存在するはずです。

まずはこの「説明できるモノ」を取り出して、「なぜ?」を繰り返していきます。そこに自分独自の視点から見た目的や理由などは無いでしょうか?  自分以外の人がやっても、同じように成果につながる手順はないでしょうか?

この「説明できるモノ」を定型化して、『技術』や『スキル』と呼ばれる単位にする事こそ、あなたが無意識でやっている仕事や作業を、人に任せる上でのポイントなのです。

他にもあると思いますが、自分独自の「技術」や「スキル」は、以下のポイントで探すと見つかりやすい様に思いますので、ご参考にしてください。
 ◇ 仕事や作業の「分解」の仕方
 ◇ 仕事や作業の「組み合わせ」の仕方
 ◇ 仕事や作業の「手順」
 ◇ 自分が仕事に与えている「意味づけ」や「目的」
 ◇ 自分がその仕事に臨む際の「視点」や「目的」


余談ですが、私自身もこの会話のあと、自分の仕事を棚卸してみました。

例えばECコンサルティングの仕事で使っているのは、大項目で7分野、細かく分けると100以上の『スキル』に細分化されそうです。(まだ、途中ですが…)

そして、『スキル化できる知識』と、『スキル化できない、真の価値づくりのための知識』で、大きく時間の掛けかたが異なるという発見をしました。『スキル化できる知識』は、一度大きな時間を掛けてしっかりと伝えれば、以降はあまり大きな時間を必要としないのです。

自分ひとりで仕事を抱えこんで忙しくしている方ほど、「大きな時間をまとめる」事が重要なのだなぁ…と、改めて自分自身の棚卸を通して感じました。