“もくてき”のデザイン -成果をあげる組織づくり・人づくりのヒントー

働くことを通して「豊かさ」や「幸せ」を味わう人を増やし、人のエネルギーを最大化する組織・チームをつくること。ドラッカーのマネジメントや、脳・メンタルなどの記事を中心に、成果をあげる組織・チームづくりのヒントをお届けするブログです。

「自分が何によって憶えられたいか」 の問いが、人生を変える。

こんばんは!
いつもお読みいただきありがとうございます。

今週は3日間ほど札幌に行っていました。一番の目的はドラッカーのほぼ全ての著作を日本語に翻訳し、「ドラッカーの分身」とも呼ばれる、上田惇生先生のお話を聞きにいくため。

1日遅れのブログアップとなってしまいましたが、今日は上田先生のお話からの気付きを書かせていただきたいと思います。


「自分が何によって憶えられたいか?」という問いは、ドラッカーの著作で何度も登場する言葉です。上田先生のお話は、ここから始まりました。

私が一三歳のとき、宗教のすばらしい先生がいた。教室の中を歩きながら、「何によって憶えられたいかね」と聞いた。誰も答えられなかった。「今答えられるとは思わない。でも、五〇歳になっても答えられなければ、人生を無駄にしたことになるよ。(中略)  今日でも私は、この「何によって憶えられたいか」を自らに問い続けている。これは、自らの成長を促す問いである。なぜならば、自らを異なる人物、そうなりうる人物として見るように仕向けられるからである。(プロフェッショナルの条件より)

上田先生は、お話の後半でこの「自分が何によって憶えられたいか」の問いに答える意味を教えてくださりました。

「人生における『すでに起こった未来』を生み出す言葉」

“すでに起こった未来”とは、同じくドラッカーの書籍に頻繁に登場する言葉です。私たちは未来を予測することはできませんが、“すでに起こった未来” を活用し、変化を機会とすることができます。

「自分は何によって憶えられたいか」の問いに答えることは、自分の人生における「すでに起こった未来」を生み出すことだと、上田先生は仰ったのです。


もっと色々と書こうかと思いましたが、あまりにも美しい上田先生のこの言葉には、余計な説明などいらない気がするので、いつもより短めですが、今日はここまで(笑)

他にもすばらしいお話を沢山聞けたので、他のお話はまた別の機会にご紹介しますね! それでは、良い週末を!