“もくてき”のデザイン -成果をあげる組織づくり・人づくりのヒントー

働くことを通して「豊かさ」や「幸せ」を味わう人を増やし、人のエネルギーを最大化する組織・チームをつくること。ドラッカーのマネジメントや、脳・メンタルなどの記事を中心に、成果をあげる組織・チームづくりのヒントをお届けするブログです。

「らしさ」を追求する時代

【「らしさ」を追求する時代】
いまの日本がまさにそうだけど、社会がある程度豊かになり、生存そのものをおびやかされる危険性が下がってきた時、人は自然と「自分がこの世界に存在する意味づけ」を求めるようになる。
 
「らしさ」を追求するようになる。
このニーズは、止めようがない。
 
すでにその傾向は出始めているが、いずれ企業や組織、社会そのものが、個人の自己実現ニーズ、つまりは「らしさ」を追求する人々のニーズに応えざるを得なくなる。
 
これからの組織は、「らしさ」を追求する人々を前提にして、組織という道具が「成果」をあげるようマネジメントしなければならない。
 
この変化にどんなに抵抗しても、この流れは止まらない。止まらないからこそ、組織のマネジメントが変わらざるを得ない。
 
 
ドラッカーが到来を予告していた「知識社会」とは、「らしさ追求の社会」とも呼べるように思う。
 
いつの時代も、その社会に存在する人々のニーズが、社会を規定してきた。
 
人々の意識がシフトすると、さまざまな試行錯誤と失敗を繰り返しながら、新しい社会へと脱皮を図る。長い場合には、何十年もかけて・・・。
 
このとき、変化を求めるニーズと、安定を求めるニーズとがぶつかり合う。力によって人々の意識のシフトに抵抗しようとした結果が、かつての戦争であり、社会秩序の崩壊である。
 
日本のすぐ隣にある大国が海洋侵略をはじめたのも、同じ流れのように思う。止めようのないものを、権力を使って無理に止めようとするから、溢れたエネルギーを外に向けざるを得なくなっている。
 
 
ドラッカーは次の時代を見据え、
「日本の解決が他の国のモデルになる」
と言っていた。
 
その条件として、
「知識労働者の移動の自由」
を挙げていた。
 
そして今、
私たちは「らしさ」を追求することで、
まさに「解決のモデル」を手にする道へと
向かい始めたのではないだろうか?
 
まだまだ批判的な意見も多いけど、
「らしさ」を追求するという生き方へのシフトに、
私はとてつもない可能性と希望を感じている。