自由闊達なる組織づくり
【自由闊達なる組織づくり】
今週末は、久しぶりにドラッカーの合宿に参加する予定です。昨夜はその課題本を読んでいたのですが、そこで興味深い発見がありました。
「自由というコンセプトの効用」について。
今回読んだのは、ドラッカーの中でも古典と呼ばれる本の1冊で、なんと1946年に書かれた本です。
東西冷戦がはじまるか、はじまらないか…という微妙な時代に書かれた1冊ですが、そのなかに自由主義経済と社会主義経済のメリットとデメリットについて触れている箇所があるのです。
こんなに簡単にまとめると怒られるかもしれませんが(笑)、ものすごく簡単にまとめてしまうと、「自由」と「統制」の、どちらが成果があがるんだろう?という話です。
ドラッカーの見解は、こうです。
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「統制」する方が、短期的には効率的に生産性をあげるかもしれない。けれども、統制経済では人が育たない。次世代のリーダーを育てる環境がない。人が育つ環境は、「自由」な環境の方に分がある。
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なんだか組織運営と、とても似ているな~、、、と思いました。
私のコンサルは、個の意欲や要望をうまく引き出して、エネルギッシュな組織をつくる手法を多用します。つまり「自由」を重視するスタイルです。
けど、このやり方って、人によっては抵抗感が大きい様なのです…(^^;;
「組織がバラバラになるんじゃないか?」
「効率が悪すぎるんじゃないか?」
「時間がかかり過ぎる…」
「だいたい、なんで給料払って人を育てなきゃならないんだ?」
などなど、さまざまなご意見を頂戴したこともあります(笑)
しかし、会社は人間の組織なのだから、人が育たなければ続かない。なので、私は人の育つ組織づくりに注力しています。
パパッと効率的に売上を上げるテクニックは、私ではなくもっと得意な方がいると思うので、その方にお願いした方が、お互いに幸せですし(笑)
【自分らしく働く一人ひとりが共通の使命感を持ち、組織として成果をあげること】
これが、私の目指すところです。自由闊達で、活気のある、エネルギーにあふれる組織づくりを通して、クライアントさんを支援したいのです。
なーんて思いを再確認したところで、同じ本にこんな一節もありました(*^^*)
『自由とは信条にすぎない。物理の法則ではない。したがって否定することは可能である。(中略)
しかし、自由な社会のほうが不安定であって非効率であるということだけはいえない。自由な社会には、個の欲求と社会の欲求の対立に起因する摩擦が少ない。専制的な社会よりも活力が大きい。個の利己心を否定することなく利用するからである。 (企業とは何か)』
この言葉に、あらためて自分の思いと役割を再認識させられました(*^^*)
やっぱりドラッカーはいいです!(笑)
という訳で、今夜は久しぶりに参加者として、読書会に参加してまいります!!!