“もくてき”のデザイン -成果をあげる組織づくり・人づくりのヒントー

働くことを通して「豊かさ」や「幸せ」を味わう人を増やし、人のエネルギーを最大化する組織・チームをつくること。ドラッカーのマネジメントや、脳・メンタルなどの記事を中心に、成果をあげる組織・チームづくりのヒントをお届けするブログです。

継続と変化をマネジメントする

【継続と変化をマネジメントする】
先週末は久しぶりの熱海。ドラッカー合宿でした(*^^*)
 
せっかく合宿も終わって解放されたというのに、一昨日と昨日は合間を見つけては例の赤い本を読み漁ってしまいました…(^^;;
 
またもや欠けていた視点を発掘…。ドラッカー合宿、恐るべしです(笑)
 
 
私たちは、基本的に仕事を
「成果をあげるべく行う」
ものだと理解しています。
 
ドラッカーのマネジメントも、かなりの部分が仕事を「生産的」なものとし、人に「成果」をあげさせるための内容として書かれています。
 
実はこの表面的な理解の仕方に、大きな落とし穴があったというのが、今回の気付きでした。
 
 
「生産的にする」という1本の大黒柱で出来ていると思い込んでいたマネジメントには、もう1本の大黒柱があったのです。
 
2本目の大黒柱は、
「廃棄」 です。
 
いままで私は、この「廃棄」について、
「生産性をあげるべく、非生産的な活動を廃棄する」
くらいの位置づけで考えていました。
(実際、場所によってはそうとも書いてあります…笑)
 
つまり、生産的にすることがメインで、
その手段のひとつ、つまりサブとして
廃棄を位置付けていました。
 
 
しかし、ドラッカーの考えている廃棄は、
もっとドラスティックなものでした。
 
たとえ利益があがっていても、市場自体に将来性がなかったり、市場で一定のポジションを狙える見込みのない事業は、廃棄の対象なのです。
 
もちろん「明日すぐに廃棄せよ」とまでは言ってないですが、その兆候を見つけた時点で、資源を引き上げ始めることも検討しないと、事業はやがて傾いてしまいます。
 
 
早めに資源を引き上げて、空いた資源で体系的にイノベーションに取り組みなさいという事です。
 
将来性の薄い事業を生産的にするために、全資源を振り向けるようなバカな真似はおやめなさい、、、という事です。
 
 
継続のために「生産性」をあげつつ、
変化をふまえて常に「廃棄」も行う。
 
この、両極端で矛盾している両輪を、同時並行で回していくことが、マネジメントには求められます。
 
どちらかがメインでどちらかがサブという主従関係ではなく、両方ともメインに位置付けるべきものです。
 
マネジメントとは、「継続と変化」の両方を扱うものなのです。
 
 
この超キビシイ基準にのっとると、いまの日本で実際どれだけの企業が存続できるのでしょう??(^^;;
 
私自身も、この基準に照らしたらアウトだな~(笑)
 
 
継続のためには変化し続けなければならないし、
変化し続けることでしか継続はできない。
 
マネジメントは、どこまで行っても禅問答のように奥深いですね~。だからこそ、何年もかけて真剣に学ぶに値するのですが(笑)