「ただ、ある」ということ。
どこまで探し求めても、
外の世界を見ている限り、
人生の意味が見つかることはない。
なぜなら、外の世界には
完璧なるまでに、
「なにもない」から。
私たちは、
なにもない世界を見て、
「そんなはずはない!」と、
必死に何かを探している。
これが、人生だと思い込んでいる。
「なにもない」という事を、
すべて受け入れたとき、
はじめて自分という存在が、
この世界で何をしようとしているのかに、
気付くことになる。
「なにもない」世界に、
「なにかがある」と確信し、
無から有を創造しようとする意識体。
それが、われわれ人間の真の姿。
物質の中にも、
感情の中にも、
思考の中にも、
なにもない。
けれども、
何かが、ある。
ただ、
この世界を創造したいという意識が、
そこにはある。
自分がいる。