“もくてき”のデザイン -成果をあげる組織づくり・人づくりのヒントー

働くことを通して「豊かさ」や「幸せ」を味わう人を増やし、人のエネルギーを最大化する組織・チームをつくること。ドラッカーのマネジメントや、脳・メンタルなどの記事を中心に、成果をあげる組織・チームづくりのヒントをお届けするブログです。

競争

社会はすべからく競争で成り立っている。
確かに、そんな風に見えなくもない。

けれども、
意識だけは競争の世界から
抜け出してしまっても良いのかな?と
最近思うようになった。

競争には必ず勝ち負けが生まれる。

勝つことの喜びは刹那的であり、
負けることはやっぱり悔しい。

だから人は勝ちの中にある刹那の快感を
求めてしまうのだけど、
競争し続けている限り、
それは「虚しさ」とつながっている。
 
 
資本主義の世の中で、
われわれは
勝つことが生存の条件であり、
負けることは死を意味するというような
意識の中にどっぷり浸かってきた。

けれども、最新の自然科学では、
自然界には「生存競争」は
存在しないという説が
定説になりつつあるのだそうだ。

あるのは、
「生きるための熾烈な争い」
ではなく、
「生物同士が協力しあう相互共存」
らしい。

人類の歴史を見ても、
競争原理だけの民族は滅び、
協力をベースにした民族だけが
生き残っている。

いまの世の中を見ていると、
あまりにも競争原理に頼りすぎていて、
なんとなく危険な気配を感じる。
 
 
変化は宇宙の真理だから、
もちろん競争の原理そのものは
永遠になくならない。

けれども、
「競争だけがすべて」
という意識はいらない。

競争によって新たなものが創造しつつ、
協力によって人が活かしあう社会。

そのようなものを、
この世界に遺す一助になるべく、
この命を使いたいと思っている。