“もくてき”のデザイン -成果をあげる組織づくり・人づくりのヒントー

働くことを通して「豊かさ」や「幸せ」を味わう人を増やし、人のエネルギーを最大化する組織・チームをつくること。ドラッカーのマネジメントや、脳・メンタルなどの記事を中心に、成果をあげる組織・チームづくりのヒントをお届けするブログです。

上田惇生先生のお話を伺って。マネジメントの真理へと近づく道。

こんばんは!
今日もお読みいただきありがとうございます。

先週に引き続き、今日も「上田惇生先生の痺れる言葉」をお届けしたいと思います。早速お聞きしたお話の引用から。

「真理は存在するが、はかない存在である人間には手に入らない。だから実証が重視されなければならない」

Facebookには札幌から帰った直後に同じ言葉をアップしましたが、札幌でお話を伺ってから10日ほど経つというのに、この言葉がずっと耳から離れませんでした。

そもそも凡人である私には、「真理」なるものの意味が分かりません…(笑)
 
仏教によれば “諸行無常(万物は変化する)” “諸法無我(すべては因果である)”  という事なのだそうです。キリスト教によれば、“神こそが真理そのもの” なのだとか。

個人的には仏教の言葉の方がしっくり来る気がしますが、まだまだ理解できる日は遠そうです…。私が真理を悟るのは、はるか遠い未来(おそらく死後)になる事は、ほぼ確定のようです…(笑)


ただ、改めて「真理」なるものを考えてみると、いくつかの気付きがありました。

1つ目は、「人間が存在しなくても、そこに真理はある」ということ。私たちは「真理」という言葉に何やら魔力を感じてしまう癖を持っていますが、人間社会だから「真理」が存在するのではなく、そもそも「真理」なるものが先にあり、人間は後から存在しているのだと思うのです。

2つ目は、「人の心の弱さが、真理の悪用を生んでいる」という事。私たちは未来が不確実である状態を大変嫌います。できるだけ予測可能で、確実であって欲しいと願っています。この心が「真理」への依存を生んでしまうのです。

3つ目は、「やはり真理は、人間の手には入らない」という事。上田先生のお話の通りなのです。人類の歴史は、未来の保証を求めて「真理」を手に入れようとする権力争いの歴史ですが、そもそも「真理」とは “万物は変化する” という状態でしかなく、そんなものを手に入れても意味はないのです。


こう考えていくと、「人生に起こる数々の変化を楽しんで、どんな状況でも楽しむこと」が大切なのであって、確実な未来を求めて苦しみ続ける人生は、とても勿体ないな~、と思います。

変化を前提とした上で、“こう動けば、こう反応が返ってくる” という「実証」と、“こう動けば、どうやらこんな反応が返ってきそうだ” という「知覚」こそが、人類の未来を形作っているのだな、と思います。

多様な意見の中から新たな可能性を見出し、「実証」と「知覚」によって未来の可能性をつくっていくことが、人生の醍醐味なのかもしれませんね!


今日は宗教めいた不思議ワールドになってしまいましたが、上田先生のお言葉の中に、ドラッカーの「マネジメント」の真髄を感じたので、このままアップしたいと思います。。。(笑)

それでは皆さま、よい週末をお過ごしください!