“もくてき”のデザイン -成果をあげる組織づくり・人づくりのヒントー

働くことを通して「豊かさ」や「幸せ」を味わう人を増やし、人のエネルギーを最大化する組織・チームをつくること。ドラッカーのマネジメントや、脳・メンタルなどの記事を中心に、成果をあげる組織・チームづくりのヒントをお届けするブログです。

「知る」と「幸せ」の関係性

【「知る」と「幸せ」の関係性】
学ぶことや知ること、知識を身につけることを否定する人は、どちらかと言うと少数派なのではないかと思います。
 
しかし、知識というものに別の角度から光を当ててみると、まったく違う景色が浮かびあがります。
 
今日はそんなお話です(^^)v
 
 
つい最近まで、私はいわゆる「自分探し」の旅をしていました。目的はもちろん、幸せになりたかったからです。
 
で、、、
「自分」のことを知り、
「心理」のことを知り、
「脳」のことを知り、
「社会」のことを知り、
「歴史」のことを知り、
「組織」のことを知り、、、、
という感じで、さまざまな事を学んできました。
 
果たしてそれで幸せに近づいたかと言うと、、、
 
どんどん遠ざかっていきました…(^^;;
 
 
考えてみると、
「この世の悲哀を憂う幼児」
って、いちども目にした事がありません(笑)
 
この世の悲哀を憂いているのは、
だいたいが大人です。
 
どうしてこの世を憂うのかと言うと、
それは「知った」からです。
 
私たちは、幸せになるために
「知りたい」
と思うのですが、
実は知れば知るほどに、
どんどん幸せから遠ざかっていくのです。
 
なにも知らずに、
ただ感じて生きている幼児の方が幸せで、
あれこれ知って、
知識と理性で生きている大人の方が
かえって幸せを感じづらいのです。
 
 
知るということは、
単なる手段に過ぎないという事です。
 
知るという事と、
幸せになるという事の間に、
あまり相関関係はありません。
 
むしろ、私たちは
「知ること」に依存し、
「知ること」の魔力に憑りつかれているがために、
かえって不幸になっているのです。
 
“〇〇反対運動”とか、
“〇〇禁止運動”などは、
知り過ぎて幸せを遠ざけてしまった
典型のように思います。
 
 
キリスト教の聖書で、ソロモン王という方の言葉に
こんなものがあるそうです。
 
『知恵が多ければ悩みが多く
 知識を増す者は憂いを増す』
 
何千年も前から、人類は同じところを
ぐるぐる回っている様です…(^^;;
 
 
仏教用語で
「知足(ちそく=足るを知る)」
という言葉があります。
 
知識を身につけて成長すること自体は
とても素晴らしい事なのですが、
「知る」という行為も過ぎれば、
かえって幸せを遠ざけるという事です。
 
まさに「足るを知る」ということが、
大切なのではないかと思います。
 
 
幸せに生きるために身につけたはずの知識に、いつの間にか人生を乗っ取られるような事のないようにしたいものです(*^^*)