“もくてき”のデザイン -成果をあげる組織づくり・人づくりのヒントー

働くことを通して「豊かさ」や「幸せ」を味わう人を増やし、人のエネルギーを最大化する組織・チームをつくること。ドラッカーのマネジメントや、脳・メンタルなどの記事を中心に、成果をあげる組織・チームづくりのヒントをお届けするブログです。

組織の問題児?!

<組織の問題児?!>
昨夜、Facebookでお友達からコメントをいただいて、もっといろんな人に知って欲しいな~、と思ったこと。

組織にいる「問題児」について。

だいたいどんな組織にも、
モチベーションの低い人がいる。

そういう人は、仕事の質も下がってしまい、
なかなか成果もあがらず、
一般的には評価も低い傾向にある。

だから、その人自身に問題があるとされ、
いわゆる「問題児扱い」を受けるようになる。
 
 
たしかに本人にも改善すべきことは多々あるのだけど、
今日言いたいことは、それではない。

「問題児」が生まれる原因って何??って事。
 
 
私が中学校くらいの頃は、
だいたいどんな学校にも
いわゆる不良とかヤンキーと名付けられた
「問題児」がいた。

逆に、成績や見た目の生活態度はよく、
教師や親たちから見た評価は高いのだけど、
明らかに人格の成長に
問題を抱えている人もいた。

世の中のふつうと呼ばれる感覚では、
前者は「問題児」で、
後者は「優秀な子」と判断される。
 
本当の意味で大きな問題を抱えているのは、
この時点ではどちらか分からない。
私の感覚では、後者の方が問題だと思うけれど、
目の前に問題が起きなければ、
多くの場合、本当の問題は見過ごされる。
 
 
「優秀なふりをする子」が抱える大問題については
めちゃめちゃ言いたいことがあるのだけど、
主旨とは違うので、今日はいったん置いておく。

ここで確実なことは、
前者は「問題行動でしか自己表現ができない」のであり、
後者は「問題行動以外で自己表現をしている」
と、いうこと。

どちらも、
「自分がどうしたら存在を認められるか?」
を考えた結果、自己表現を選択しただけ。

つまり、問題行動を起こしている様に見える人は、
その人にとって「妥当な自己表現」をして、
なんとか周りに認めてほしいと、
さらには自分自身を承認したいと、
苦しんでいるだけなのだと言える。

「ただ、自分の存在価値を感じたいんだ・・・」

心はこのように言っていて、
それを上手く表現できなくなってしまっただけ。
 
 
  
学生時代の成績の良し悪しが、
大人になってから社会で必要な資質や、
人が幸福感を感じて生きるための資質とは違うことを、
今は誰もが知っていると思う。

でも、学生時代はその世界しか知らないから、
誰もがなんとかその狭い世界で
「評価されよう」
と、努力してみたのではないだろうか?
 
 
どんな社会にも、
組織の一体性を保つための道具のひとつとして、
『評価指標』
というものがある。

評価指標は、人間が作ったもので、
単なる道具に過ぎないのだけど、
この指標に自分がうまく乗れないと感じる時、、、

なぜか人は、
『自分自身の存在価値』
そのものを疑ってしまう。
 
 
本当は生きているだけで価値ある生命なのに、
それを疑って生きることほど、
しんどい事はないはずなのに。。。

社会的な評価と、
あなたの存在価値は
まったく別物。

まずは、あなた自身がその事に気付いて欲しい。
 
 
そして、組織のマネジメントに関わる人には、
もう一つ知っておいて欲しいこと。

それは、
「環境が人を育てもするし、逆に環境が人を腐らせもする」
という事。

次から次へと人の問題が起きる会社には、
それを引き起こしている原因、
つまりは一人ひとりの「存在価値」を、
疑わせるマネジメントがあるはずなのだ。

マネジメントの失敗が環境を作り、
人を腐らせる文化をつくり、
だから問題行動という表現をする人が増える。
 
 
もし人の生産性をあげ、
組織の成果をあげたいと思うならば、
この問題から目を背けてはならない。

マネジメントは、単なる知識でしかない。
つまり、知っていれば出来るし、
知らなければ、永遠に出来ない。
だからこそ、知識どいう道具を手にして欲しい。
 
これからは、
どんどん人財確保が困難になっていく時代。

だからこそ、
「人が育つ環境や文化」を
醸成するマネジメントを、
もっと実践する企業が増えて欲しいと願う。 
 
 
もしこういう話に興味ある人がいたら、
私の専門分野なので、お気軽にご相談ください。

個人視点での対応も、
組織やチーム視点での対応も、
両方とも分かりますので!