“もくてき”のデザイン -成果をあげる組織づくり・人づくりのヒントー

働くことを通して「豊かさ」や「幸せ」を味わう人を増やし、人のエネルギーを最大化する組織・チームをつくること。ドラッカーのマネジメントや、脳・メンタルなどの記事を中心に、成果をあげる組織・チームづくりのヒントをお届けするブログです。

社員さんって、コストなのでしょうか??

こんばんは!
今日もお読みいただきありがとうございます♪♪

本日のテーマは「社員さんって、コストなのでしょうか??」

最近は聞かなくなったと思っていたのですが、先日、とある打ち合わせの席で、久しぶりにこんな発言をする経営者さんがいらっしゃいました。
「その仕事、社員がやればコストがかからないから…」

正直言って、う~ん、、、ですよね(笑)


人財に対する見方って、2種類存在すると思うんです。
・人はコストであるという見方
・人は資産であるという見方

人をコストと見る企業は、かけたコストに対して、効率的に利益を回収することを考えるでしょう。効率に目が向いているので、利益計算のサイクル(ほとんどの場合は1年以内)という短期のものさしで、人を評価してしまう可能性が高まります。

人を資産と見る企業は、人財の価値を高めること、アウトプットの成果・効果を、いかに高めるかを考えることでしょう。もちろん短期の成果も要求はしますが、利益計算のサイクルにとらわれ過ぎることなく、本質的な価値の向上に対しても、適切な評価ができるようになります。


ひと昔まえの肉体労働の時代なら、仕事をある程度、効率によって評価することもできましたが、今は知識労働によって成果をあげる時代です。お医者さんの仕事が効率によって評価できないように、私たちの仕事も効率によって評価はできません。

人をコストと見るか? 資産と見るか?という問題は、昔なら単なる価値観の問題ととらえられていました。ですが、現在においては、「どちらが効果的なマネジメント手法か?」という視点で考えることができます。明らかに後者の考え方の方が、効果的なマネジメントです。


「社員さんが自主的に動かない」
「社員さんが責任から逃れたがる」
「社員さんのモチベーションが低いと感じている」

こんなお悩みをお持ちの企業さんでお話を聞いていくと、ほぼ100%の確率で、「人件費はコストに決まってるじゃないですか!」と、自信を持って回答が返ってきます。

この見方をしている限り、この企業の社員さんが、仕事に対するモチベーションを上げることは、期待できないでしょう。

人財をマネジメントする上で、どこに意識を向けているのか?

これを変えるだけで、従業員のモチベーションや成果への意識が、大きく変わります。とっても簡単な事のはずなのに、意外と出来ている企業は少ないです。

「人財は、企業が成果をあげ、存続していく上で、最も重要な資産である。」

この様なスタンスで人財マネジメントをする企業が、これから大きな成果をあげる企業なのだと思います。