“もくてき”のデザイン -成果をあげる組織づくり・人づくりのヒントー

働くことを通して「豊かさ」や「幸せ」を味わう人を増やし、人のエネルギーを最大化する組織・チームをつくること。ドラッカーのマネジメントや、脳・メンタルなどの記事を中心に、成果をあげる組織・チームづくりのヒントをお届けするブログです。

真のマネジメントは、自由をもたらすもの。

こんにちは!
今日もお読みいただきありがとうございます。

「マネジメント」というと、どうも「自由」とは真逆の存在のように思えてしまいます。これは日本語に翻訳するときのニュアンスの問題かもしれません。「マネジメント=管理」というイメージに起因するものでしょう。

タイトルにも書いた通り、私はマネジメントという道具を使いこなすことで「自由」が得られると感じています。というか、最近その境地にようやく達したところなので、あまり偉そうには言えないのですが…(笑)

一言に「自由」と言いますが、実は2種類の「自由」が存在しています。
 ① 〇〇からの自由
 ② 〇〇に対する自由

尾崎豊が「早く自由に~なりたかった~♪♪」と歌ったあの自由は、おそらく①ですよね。彼は大人のつくったルールから自由になりたかった訳です。私たちが一般的に「自由」と思っているものは、おそらく①のケースが多いのではないかと思います。自分を束縛するものから逃れたい…、そんな心境でしょうか。

次に②の自由について。
「社会に対する自由を手に入れる」
「周囲に対する自由を手に入れる」
「お金に対する自由を手に入れる」
なにかニュアンスが変わってきませんか?

例えば「お金から自由になる」という言葉は、どこか逃避的な印象を受けます。「宝くじで6億当たったら…」的な印象も含むような気がします。ですが、「お金に対する自由を手に入れる」という言葉になると、少し印象が変わりませんか?

「〇〇に対する自由」という定義で自由を捉えると、そこには “向き合うこと”、 “責任” 、そして “実践” が必要なことに気付くのではないでしょうか? 「お金に対する自由を手に入れる」とは、お金と向き合い、仕事で成果をあげるという責任を受け入れ、それを実践することによって手に入るのです。責任あるが故に、自由ということなのです。


組織が社会の “変化”に対応するために、次々に新しい商品やサービスを生み出していく、内部の活力が必要なのは、いまさら言うまでもありません。この内部活力の源泉の1つは、間違いなく「自由に発想し、自由に動けること」だと思います。

事業にかかわる全てのステークホルダーに対する自由を手に入れることが、“変化” に対応する鍵のひとつなのです。そのためには、マネジメントに対する責任と向き合い、実行しなければなりません。

組織に属するすべての人も、組織そのものやマネジメント層に対しての自由を手に入れるために、自らに成果をあげさせるべく、セルフマネジメントに努め実践することが必要なのです。

「真に自由であるためには、自らをマネジメントする事が必要である」
こういう事なのではないかと思います。

マネジメントというと、どうしても堅苦しく、管理や命令・束縛といった印象を与えがちですが、真のマネジメントとは、マネジメントに関わるすべての人を自由にさせる道具なのではないでしょうか。

私自身は、未来にわたって自由でありたいと願っています。だからこそ、世の中に真のマネジメントを伝えるお手伝いをしていきたいと思う次第であります。