“もくてき”のデザイン -成果をあげる組織づくり・人づくりのヒントー

働くことを通して「豊かさ」や「幸せ」を味わう人を増やし、人のエネルギーを最大化する組織・チームをつくること。ドラッカーのマネジメントや、脳・メンタルなどの記事を中心に、成果をあげる組織・チームづくりのヒントをお届けするブログです。

ターゲットを絞るのが苦手な私が考えた、ターゲットを絞るコツ。

こんばんは!
今日もお読みいただきありがとうございます♪♪

本日のテーマは「ターゲットを絞るのが苦手な私が考えた、ターゲットを絞るコツ」

よく、ビジネスの鉄則的に言われることの1つとして、「ターゲットを絞りなさい」というものがあります。特に、新しく始めるビジネスや、そうでなくても規模の小さい企業が戦う上で、この「ターゲットを絞る」というのは、とっても重要です。

と、言い切っておいて難ですが、私自身、実は「絞る」というのが苦手です。もちろん、絞ることの意味は、とってもよく分かっているつもりです。自分のクライアントさんを見て、ターゲット設定が甘い方には、厳しく指摘することもあります。

ですが、やっぱり自分の事になると、苦手なんです…(笑)

そんな生まれながらに「ターゲットを絞ること」が苦手な私が、あえて自分の仕事においてターゲットを絞るなら、どうするだろう?というのが、今日のブログの内容です。


なぜ「絞る」のが嫌なのか?まずはゆっくりと考えてみました。

「絞る」というのは、当たり前ですが、何かを捨てる事です。自分の人生で「これはやらない」と決める事です。「捨てると、将来もしかしたら損するんじゃないか?」という感情もろとも、捨て去らねばなりません。そう、「将来の可能性」を捨てる恐怖。コイツが、「絞るのは嫌!」の正体なんです(笑)

この恐怖心といくら向き合っても、がっぷり四つのまま動けそうにないので、今回は逆から考えてみました。「そもそも何だったら、捨てても問題ないだろう??」
これです!


まずは「自分の価値観に合わない仕事」から、考えてみました。

例えば、ブラックな企業のために売上アップのお手伝いをすること、これは間違いなく私の価値観外です。ブラックと似ていますが、人を道具の様に扱う企業のお手伝い、これも価値観外。

捨ててもいいものを探し始めたら、意外にスムーズに進むじゃないですか! ちょっと自分でもビックリの発見です(笑)

少しコツを掴んでノってきたので、次に、まだ捨てられそうなものを探しました。すると、見つかりました!

「相対的に人よりかなり上手くできるけど、そんなに気乗りがしない仕事」 

例えば、「売れるホームページの制作業務」とか、「広告運営だけの仕事」、「販売の計画をするだけの仕事」などなど。これ、人より相対的に上手くはできるけど、私にとって対象外です。私が全部指示を出して人を動かして、その結果、仮に年商100億のショップを作れたとしても全然嬉しくないので。私がやりたいのは、「人の成長を通して、成果をあげる組織づくり」なのです。


ここで、ハッと気づきました。
「ターゲット、もう絞れるんじゃない??」と。。。(笑)

そう、人と比べて「相対的に出来ること」を、廃棄できていなかったんです、私…。 「将来もしかしたら、何かの役に立つかも…」と私に思わせていたのは、まさにコイツでした。

「人と比べて相対的に出来ること」でも、「自分の価値観と一致していない仕事」は、あまり成果をあげません。いつまで経ってもモチベーションが上がらず、“やらされ感” を感じる事が多くなります。

私のクライアントさんでも、この様な微妙なギャップを修正した結果、短期間で大きな成果があがったり、スタッフさんのやる気が大きく向上したりした事例が、いくつもあります。

あまり参考にならないかもしれませんが、私自身の過去4年の顧客リストで集計した結果でも、どちらが成果をあげているかは明白でした。

【A群:価値観と一致しており、かつ得意な仕事】
【B群:相対的に得意だけど、価値観とのマッチ度が低い仕事】
として、売上成長率と、契約継続期間を集計してみました。

A群の売上成長率はB群に対して3倍以上、そしてA群の契約継続期間はB群の2.5倍以上と出ました。つまり、A群の方が自社・顧客ともに成果につながっており、しかも長いお付き合いが出来ているという事が、思いのほか明白に数値として現れました。

まあ、私の顧客リストでは統計的に不十分でしょうが、1つの傾向を示すデータではあると思います。


今回は、自分の事業の「ターゲット設定を絞ること」をきっかけに考えましたが、この “相対評価のわな” は、さまざまな意思決定や、選択において、判断をゆがめるポイントになっている気がします。

もし、何か選択肢を絞ることでお悩みの方がいらっしゃいましたら、「相対評価しているもの」に着目してみると、道が見えてくるかもしれませんよ! ぜひお試しください。